音の好みは変わるもの

✳︎昔、よく試聴していたYBAのPASSION 300 INTEGRE
だからオーディオの「黒歴史」は終わらない
私はオーディオに興味を持った頃にはViolaやcello、YBAあたりの色のある音が好きだった。
ところがたまたま通りすがりのオーディオ屋さんでSoulnote dc1.0を聴いてしまってからというもの、すっかり無色透明なすっきりメントール系へ行ってしまった。
その頃はちょうど聴いてる音楽も、2000年代の録音がよく解像度の高いハッキリした系のジャズだったので、SoulnoteやNmodeがドンピシャだったのだ。
で、もうオーディオは卒業だと考えていた。
だが困ったことに、歳を取るうち聴く音楽がだんだん変わってきた。
以前聴いていたトンガった最新のジャズからどんどん年代が退行し、90年代のジャズと(高校生の頃に聴いていたような)まったりした50年代のジャズまでまた聴くようになってしまったのだ。
こうなると困ったことになる。
50年代のこってり色のついたジャズに、色のないスッキリ系のNmodeは合わない。で、またぞろ試聴を繰り返し、オーディオに初めて興味を持った頃に好きだったViolaを結局買うことになってしまった。
非常にこわいのだが…………こういうサイクルって、聴く音楽が変わるたびに起こるわけだよね? そしたらそのたんびに、その音楽に合うオーディオに買い換えることになるのかしらん? 怖っ。
オーディオ「黒歴史」は終わらないよなぁ、これじゃあ。