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電源ケーブルはなぜ売れるのか?

議論で洗脳されないための思考法

 某所で電源ケーブルについて質問するスレッドが立ち、例によって物見遊山のみなさんが集まりました。この種のスレでは、似たような論法がしょっちゅう繰り返されるもの。案の定、またもお馴染みの展開になりました。

 例えばAさんはこう言います。

「もし本当に電源ケーブルで音が激変するなら、アンプ・メーカーがハナから良い電源ケーブルを付けて出荷しているはずだ」

 つまりメーカーがそうしないのは、「電源ケーブルで音が変わらない証拠だ」 というわけです。このレトリックは実によく出てきます。しかし残念ながら、これはコスト・バランスをまったく無視した議論です。

 メーカーは物を売るため、「値ごろ感」 のある価格設定にしたがるもの。で、製品にかけるコストをあれこれ削減します。ゆえに (ハイエンドは除き) 内部パーツにコストはかけるが、筐体(ガワ)のコストを思い切り削るメーカーだってあります。とすれば電源ケーブルなどはまっ先にコスト削減の対象になります。つまり 「やりたいなら自分で高いのに付け換えてね」 ってお話です。

 ゆえに例えば10万円のアンプに、市販されている5万クラスの電源ケーブルを付属させて売る、なんてことは当然ありません。少しでもコスト削減したいメーカーにとって、こんなコスト配分などありえないのです。

 もちろん、だからといって逆に 「電源ケーブルで音は変わるんだ」 って話にはなりません。ここでいえることは、少なくともAさんが言う 「もし電源ケーブルで音が変わるならメーカーはいい電ケーを付けているはずだ。そうしないのは音が変わらないからだ」 なる主張は論理が破綻しているぞ、というところまでです。

 こんなふうに 「変わる派」、「変わらない派」 は双方とも、あれこれ理屈をこねて自分に都合のいい結論を導きたがります。

 例えば別の回に登場したBさんの主張などはウルトラCでした。Bさんいわく、「電源ケーブルで音が変わるのは明らかである。なぜならたくさん売れているからだ。もし音が変わらないのであれば、こんなに売れるはずがない。だから電源ケーブルで音は変わるのだ」。

 いや電源ケーブルを買う理由なんて、「プラグの色がステキだったから♪」 とか、「お金が余っていたから」 とか、「ケーブルを付け替えると所有欲が満たされるから」 とか、「評論家の言うことをうのみにしたから」 とか、「プラシーボで脳が満たされているから」 とか、いくらでも動機は考えられます。つまりBさんの論理にはなんら説得力がありません。

 すなわちBさんは、「電源ケーブルが売れているのは音が変わるからだ」 ということにしたいというだけのお話です。

 こんなふうにこの種の議論では、「変わる派」、「変わらない派」 はどちらも主観にとらわれ自分に都合のいい主張をしたがります。とすればこういう議論に接する際にはどちらの立場にも立たず、第三者的な立場から客観的に双方の主張を吟味する必要があります。

 こうして客観的に思考すれば、「変わらない派」 のAさん、「変わる派」 のBさんはどちらも論理が破綻していることがよくわかるでしょう。「客観的に考える」 というのは、こういうことです。

テーマ : オーディオ機器
ジャンル : 音楽

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DYNAUDIOというスピーカーに出会ったせいで、こんなブログをやってます。

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