JBLとマッキンが欲しい

40〜50年代のマイルス聴くならこれで決まりだ
前回の記事でCambridge AudioのUSB-DACの話を書いたが、まだ後日談がある。
このDACの艶と温かみのある音色に合うので、今更ながらマイルス・デイビスの4部作のCDを引っ張り出して聴いてるうちに、 40〜50年代のマイルスにまたハマってしまった。
実に高校以来の出来事だ。
で、すでに中古屋に売っちゃったマイルスの旧盤CDを夜な夜なアマゾンで大量に買いまくっているうちに、メインシステムの音にそれらのソフトが合わないことに我慢ならなくなってきた。
艶と温かみのある量感豊かな40〜50年代のマイルスに、ドライでシャープな乾いた音の出るメインシステム(Dynaudio C1とNmode)の音がどうしても合わないのだ。
いや立体的な空間表現や音場感、緻密でリアルな解像度の高さでは、我が家のメインシステムはサブシステムよりはるかに勝る。つまり音色ではなく「音質」ならメインシステムの方がうんと上だ。
だがウェットで艶やかな、いい意味で「雑味」のある40〜50年代マイルスの音には「音色」がまるで合わない。音が現代的すぎるのだ。
この20年間、ずっと聴いていた2000年代以降の音質のいい現代ジャズなら、メインシステムで決まりだ。だが40〜50年代のマイルスに合うシステムも同時に欲しくなってきた。さて、それならJBLとマッキンの組み合わせか、ATCとPASSのコンビで決まりだ。
ああ、欲しいなぁ。
ちなみにこの一ヶ月で私の耳はすっかりマイルスに慣れ、今更ながらこの年になってハードバップ時代のマイルスの良さを再発見しては楽しんでいる。
「えっ? マイルスってこういう良さもあったのか?」
そんな感じで目から鱗が落ちまくっている。人間、年相応の嗜好や味わいってあるのだろう。おかげでとっくに古本屋に売ってしまった、マイルスの自伝本の新品をまたアマゾンで買い戻したりしている。
ああ、ソースに合うオーディオが欲しいなぁ。
まさかこんなことになるとは夢にも思わなかった。Cambridge AudioのDACを買ったのが運のツキだ。
まあ「新しい目標ができた」といえば、そうなのだが。
しかし問題がもうひとつある。メインシステムが2セットになると、今度は置く場所がない(笑)。
こりゃJBLとマッキンはやっぱりやめて、艶のあるVIOLAを買い足してメインシステムを1セットのままにするのが正解か?
ああ、悩ましい。