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新・中古オーディオを平気で買う人の気が知れない

ネットワークがサビだらけ

 アンプの中古は、内部パーツの劣化が心配だ。だがスピーカーの中古なら大丈夫だろうーー。そう思っている人は、結構いそうだ。

 だがそういう人は、スピーカーの内部ネットワークが経年劣化したらどうなるか? を知らない。

 例えば私が過去に見たその中古の個体は、ネットワークがサビだらけでミミズのようにサビで膨れ上がっていた。まるで地下に数十年、埋められっ放しだったサビだらけの水道管の内部のようだった。

 ネットワークの周囲には全体にびっしりとサビが何ミリもこびりつき、とても正視に耐えられなかった。

 ひと目見ただけで吐き気がした。

 だが、それでも異常なくふつうに音は鳴っていたから、スピーカーの劣化は外からではわからない。実際に中を開けてみない限りわからないのだ。

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テーマ : オーディオ機器
ジャンル : 音楽

tag : 中古オーディオ

DYNAUDIOのC1 Platinumに時代が見える

     C1_Platinum

消えて行く翳りと憂い

 我が家のメインスピーカーは、かつてはDYNAUDIOの初代C1、その後、同じくDYNAUDIOのC1 Platinumに乗り換えた。同じC1と名はついても、新旧モデルの違いは明瞭だ。

 C1 Platinumは昨今のオーディオ・トレンドを反映し、明るく朗らか。特に高域が旧モデルとくらべ華やかになった。屈託のない明朗さが特徴だ。さしづめ女優に例えれば、天然の綾瀬はるか、か。このへんは古くからのDYNAUDIOファンにはやや違和感があるかもしれない。

 それに対し旧モデルの初代C1は、微かな翳りと憂いをまとった上品な貴婦人だった。昔のDYNAUDIOらしい風情が漂う。私はそこが好きだったのだが、時代の流れには逆らえないのだろう。

 強烈なダンピングの利いた辛い低音のスピードは今も変わらない。変わったのは高域だ。これも高域が華やかで煌びやかなほどよく売れる、昨今のオーディオ市場を反映しているのだろう。

 古き良きものはなくなって行く運命にある。それはオーディオとて例外ではないようだ。

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tag : DYNAUDIO_CONFIDENCE_C1_Platinum

続・中古オーディオを買う人の気が知れない

コンデンサの劣化は目視できない

 私は、中古オーディオを買う人の気が知れない。特にヤフオクである。

 例えば電解コンデンサーの劣化などは、目視では確認不能だ。信頼できるオーディオ専門店の完全メンテ品などならまあ別だが、問題はヤフオクである。

 ヤフオクで、かつ売り手が素人の場合、なんの保証もない。そんな相手に、「電解コンデンサーはどれくらい劣化していますか?」などと聞いてもムダだ。

 まあアンプの使用期間が分かれば一応の目安にはなるが、もし相手がウソをついていたら、もうどうにもならない。

 よく「ヤフオクなら相手の『評価』を見ればいい」などと言う無責任な人がいるが、「相手がどれぐらいウソをついているか?」なんて評価に表れようがない。

 ウソをついて売っても故障しないケースもあるし、そもそもウソをつかれた買い手の側に『売り手を「評価」する能力』があるのかどうか自体、疑わしい。しょせん、素人同士の売買なのだから。

 また売り手が素人で、「自分が売ろうとしているオーディオ機器が『内部的』にどれくらい劣化しているか?」を本人がまったく自覚してなければ、相手の言うことなんて何の目安にもならない。

「程度のいい中古を見つけた」などと言う人がよくいるが、そんなものはあくまで外見の話だ。内部的にどれだけ状態がいいか? などという話ではない。

 オーディオマニアは常日頃から「音のよさ」に病的な関心を示すが、その同じ人が平気でヤフオクなんかでアンプを買っていたりするのだから笑える。

「あなたが買ったアンプはどれだけ劣化しているか、自覚はありますか?」という話である。

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オーディオは試聴に始まり試聴に終わる

試聴不足は失敗のモト

 オーディオを買っては気に入らず、次々に買い替えては散財している人がいる。で、「オーディオは修行だ。道は遠い」などとトンチンカンなことを言っていたりする。

 そんな人を見ると、「この人はせっかく耳がいいんだから、事前にしっかり試聴すればいいのに」と思ってしまう。別に修行でも何でもなく、単に試聴が足りないだけなのだ。

 そこへ行くと私などは試聴自体が趣味なので(笑)、買う前にあらかじめ試聴に試聴を重ねるため、いままで一度も買い替えに失敗したことがない。買う前に「そのオーディオ製品は自分の家でどんなふうに鳴るか?」まで想像できてしまうからだ。

 よく「ルームアコースティックは重要だ。なぜなら試聴時に聴いた音と、家で鳴らした音はまるでちがう。だから試聴など意味はないのだ」などと、もっともらしいことを言う人がいる。だけどそんなの、ただの試聴不足だろう、と思ってしまう。

 自分の試聴が足りないのを「ルームアコースティックが~」とごまかしているだけとしか思えない。もちろんルームアコースティックは重要だし試聴と実際はちがうのだが、その「差分」を頭の中でイメージして埋め合わせることはできる。「試聴は意味がない」などというのは極論なのだ。

 なのでみなさんも、買う前にはしっかり試聴しましょう。

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DYNAUDIOというスピーカーに出会ったせいで、こんなブログをやってます。

SP:Dynaudio Confidence C1 platinum,
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DAC:SOULNOTE dc1.0,
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