fc2ブログ

YouTubeの音はどこまで良くなるか?

DacMagic Plus

超楽しめるサブシステムを組んだ

 ここ数年、我が家の音楽ライフのスタイルが様変わりしてきた。

 それまでは音質チェッカーのような高解像度なメインシステムで眉をしかめて音楽を聴いていたのだが、いまやネットにつながった大画面テレビに向かいYouTubeでバンドの各種ライブ映像を楽しむことがめっきり多くなったのだ。

 どっちが楽しいか? といえば、メインシステムよりこっちのほうが理屈抜きに楽しい。

 なんせYouTubeなら、ありえない名ミュージシャン達の組み合わせによるバンド演奏や、「こんな映像が存在するはずがない」てなレアな古いお宝映像が次々に飛び出してくるのだ。

とはいえテレビの音質には満足できない

 ところが現金なもので、そうなってくるとテレビから流れる音楽の音質が気になってくる。当然だが、テレビの内蔵スピーカーではとうてい満足できないのだ。

 そこで、箱に入れたままクローゼットに安置していた、もう使ってないDYNAUDIOの名機Audience42(スピーカー)と、SOULNOTEのsa3.0(アンプ)をひっぱり出してきた。あとは必要なのはUSB-DACだ。そこで音質に定評のあるCambridge AudioのDacMagic Plusをネットでポチり、役者がそろった。

 テレビとUSB-DACを安価な光デジタルケーブルで接続し、DAC-アンプ間はモガミ(型番不明)のRCAケーブル、アンプ-スピーカー間はベルデン(型番不明)のそれぞれ死蔵してあったケーブルでつないだ。投資金額は、総額たった5万円ほどだ。

 で、出てきた音を聴いてびっくり。まあ楽しい音なんですな、これが。

 DYNAUDIOとSOULNOTEの組み合わせなら高解像度ハイスピードで寒色系のカリカリに乾いた硬い音になりそうなのだが、音色が予想とまるでちがった。

 しっとりした潤いと艶のあるやわらかい豊満な音なのだ。しかも低域に量感があり、ベースギターの音にはみっちりした密度感がある。

 理屈抜きに楽しい、ほがらかな陽性の音だ。

 CD盤の音質をチェックするためのテスターみたいな、気難しいメインシステムとはまったく対照的である。つまりUSB-DACのキャラクターがDYNAUDIOの音色を豹変させたのだ。

 いや、というよりDYNAUDIOという色付けのない真っ白なキャンバスに、USB-DACが陽性の華やかな色を塗った、というほうが正しい。

DacMagic Plus、おすすめです

 たかだか5万円程度のDACで、これだけ楽しめる音が出来上がるのだ。しかもこのサブシステムを聴いて気がついたのだが、DYNAUDIOのAudience42はとても元気のいい躍動感のある低音が出る。メインシステムのC1とはまったく対照的な音なのだが、これが実に楽しめる。

 てなわけでこの新システムが完成してからというもの、サブシステムの稼働率のほうがめっきり高くなってしまった。

 いやはや。

 Cambridge AudioのDacMagic Plus、超おすすめです。

テーマ : オーディオ機器
ジャンル : 音楽

tag : DacMagic_PlusDYNAUDIO_Audience42SOULNOTE_sa3.0

「原音忠実再生」原理教は手ごわい

何も足さず何も引かず?

 あるオーディオマニアはこんなふうに言う。

「アンプの仕事は上流から流れてきた信号に何も足さず何も引かず、そのままスピーカーへ送り届けるのが役目だ。音色がどうの、帯域バランスがどうの、音が暖色系か? 寒色系か? などというのは、スピーカーがやる仕事だ」

 ところが一方、あるオーディオマニアはこう言うのだ。

「スピーカーの仕事は、上流から流れてきた信号に何も足さず何も引かず、そのままリスナーに音を送り届けることだ。音色がどうか? などというのは上流の話だ」

 どっちやねん? と思わずツッコミを入れてしまいそうになる。結局、両者の話を総合すると「オーディオの仕事は原音を忠実に再生することだ」ということになる。

 要するに、よくある「原音忠実再生」原理教なのだ。

 この手合いはとことん頑固で自分の考えを曲げず、自分と異なる他人の価値観を絶対に許容しない。ゆえに、音の話になると最後は必ずケンカで終わる(笑)

 オーディオマニアって、なんでこんなに頑迷で柔軟性がないんだろう? ホントに不思議だ。

 別に原音が忠実に再生されようが、たっぷり色付けがあろうが、その音を聴いて自分が「気持ちいい」と感じたならそれでいいんじゃないの? 「外道」の私なんかはそう思ってしまうのだが。

 はてさて。

テーマ : オーディオ機器
ジャンル : 音楽

Nmode X-PM100をおすすめする6つの理由

x-pm100.jpg
50万円でハイエンドを手に入れる

 私はオーディオ市場に存在する70万~100万クラス超えのアンプなら過去にほとんど試聴したが、以下の6つのファクターにより、このクラスではNmode X-PM100に匹敵する製品は存在しないと断言できる。

 まずコストパフォーマンスだ。一般にX-PM100のような高解像度ハイスピードな機器はハイエンドと相場は決まっているが、本機は実売50万円を切る価格でそれが手に入る。驚異的なコストパフォーマンスである。

 第二に駆動力だ。おそらくこのアンプで鳴らせないスピーカーは存在しない。なにしろDYNAUDIOの「Evidence Temptation」(540万円)が鳴るのだから何をかいわんやだ。

 第三に解像度の高さである。本機は透き通るような解像度の高さがあり、音の表面に描かれた模様まで読み取れるかのようだ。50万クラスのアンプで、これほど解像度の高い製品を私は過去に聴いたことがない。

強烈なダンピングの効いた辛い低音が出る

 さて第四は、本機の最大の特徴である低域の速さだ。一般に低音は量があればあるほどコントロールがむずかしくなる。音が立ち上がるタイミングが遅れたり、音が消えるタイミングが後ろにずれて余計な余韻が残ったりする。

 ところがX-PM100の低音は、立ち上がるべきタイミングで瞬時に立ち上がり、消えるべきタイミングで正確に消える。強烈なダンピングの効いた辛い低音が出る。非常にトランジェントがいい。

 しかも低音が速いアンプは往々にして低域が薄くてペラペラだったりするが、本機は充分な低域の量感と下方向へのリニアな伸びがある。

 そして第五は、これも最大の特徴である広い音場と立体的な空間表現である。まるで自分が天空の城に立ち、はるか下界を見下ろしているかのような感覚が味わえる。この本機の特徴を生かすには、ぜひDYNAUDIOのように定位や音場感がよく立体音響が得意なスピーカーを組み合わせるべきだ。

 最後のポイントは、細やかな繊細さとダイナミックな豪胆さが同居している点だ。本機は、このまったく相反するふたつの要素をどちらも表現できる。

 一般に、繊細な音の機器には豪胆さがない。逆に豪胆なタイプの機器は繊細な表現が苦手だ。このようにどちらか一方だけが得意なオーディオ機器が多く、両方できる製品は基本的にはハイエンドにしかない。この音が50万円クラスで手に入るのだから驚きだ。

使いこなしのコツは3つある

 ただし本機には、使いこなしの重要なコツが3つある。ここは気をつけたい。まずスパイクを使うことだ。これで音のキレがまったく変わる。

 次に、本機は出力モードとしてニアフィールドの「L」、それ以上離れた「H」という2つの出力モードを選べるのだが、後者のHモードは使わないことだ(若干ノイジーになることがある)。もっとも本機の高い駆動力ならHモードでなければ鳴らせない、などというケースは考えにくいのでいらぬ心配であるが。

 さて3つめは暖機である。本機は、電源を入れたまましばらく温めるとまるで別人のような鳴り方をする。もちろん電源を入れればすぐに聴けるが、この音の違いを体感してしまうと暖機は必須だ。

 もしあなたが万一、「X-PM100ってこの程度の音なのか?」と思ったら、騙されたと思って数時間、暖機してほしい。まるでジキルとハイドのように、そのときX-PM100はまったく別の顔を見せるだろう。

テーマ : オーディオ機器
ジャンル : 音楽

tag : NmodeX-PM100DYNAUDIO

ちょっとした音の違いが気になるオーディオの不思議

オーディオ沼・三段活用の法則とは?

 オーディオとは不思議なものだ。

 深くハマればハマるほど、微細な音の違いが気になるようになる。耳が肥えるからそうなるのか、あるいは違いが小さいからこそ、そこにこだわるマニア心か。

 ふつうの人ならちょっとした違いになんて無頓着だろうから、これはオーディオという趣味特有の現象なのだろう。いやマニア特有、といったほうが正しいかもしれない。

 初めはいちばん音の違いが大きいスピーカーを取り換えて楽しむ。

 次はそれがアンプになり、最後はいちばん違いが小さいCDプレーヤーに。

 果てはケーブル類や電源、ルームアコースティック(この違いは大きい)にハマる。こうなるともう果てしがない。小さな違いにほどこだわる「オーディオ沼・三段活用の法則」が効いてくる。こうなってしまうともう後戻りがきかない。

 くわばら、くわばら。

テーマ : オーディオ機器
ジャンル : 音楽

プロフィール

Dyna-udia

Author:Dyna-udia
DYNAUDIOというスピーカーに出会ったせいで、こんなブログをやってます。

SP:Dynaudio Confidence C1 platinum,
Pre AMP:Viola Cadenza,
Power AMP:Viola Symphony,
DAC:SOULNOTE dc1.0,
CDT:SOULNOTE sc1.0

最新記事
カテゴリ
DAC (4)
メールフォーム
※オーディオ購入の個別相談には応じかねます。ご了承下さい。

あなたの名前:
あなたのメールアドレス:
件名:
本文:

全記事一覧・表示リンク

全ての記事を表示する

ブログ内検索
※このブログの記事の中から検索します
月別アーカイブ
最新トラックバック
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード