音の暖かさ、冷たさはどこで決まるか?
絵の具を混ぜるように音は調合できる
暖色系の音、寒色系の音、という言葉をよく耳にする。その音は暖かみがあるか? それとも冷たく感じるか、という意味である。
ではそもそもオーディオ機器が出す音の暖かい、冷たいを、人間はどこで判断しているのだろうか? その大きな要素のひとつが高音の質だ。
たとえば人間は高音がキラキラしていると、その音をひんやり冷たく感じる。そして「クールな音だ」と認識する。高域が派手で華やかなB&Wのスピーカーなどはその典型だ。
ただしそのB&Wのスピーカーも、古いタイプの真空管アンプやラックスマンのA級アンプのような暖色系アンプで鳴らせば、相応の暖かみが出るからおもしろい。つまりパレットの上で絵具を混ぜ合わせるように、音は「調合できる」のだ。
「原音を忠実に再現すべし」
そう信じている人は多い。だが任意のスピーカーとアンプを人間が勝手に組み合わせている時点で、音はすでに「調合されて」いる。そう考えれば結局のところ大事なことは、「その音はあなたが楽しめる音なのかどうか?」だけである。
暖色系の音、寒色系の音、という言葉をよく耳にする。その音は暖かみがあるか? それとも冷たく感じるか、という意味である。
ではそもそもオーディオ機器が出す音の暖かい、冷たいを、人間はどこで判断しているのだろうか? その大きな要素のひとつが高音の質だ。
たとえば人間は高音がキラキラしていると、その音をひんやり冷たく感じる。そして「クールな音だ」と認識する。高域が派手で華やかなB&Wのスピーカーなどはその典型だ。
ただしそのB&Wのスピーカーも、古いタイプの真空管アンプやラックスマンのA級アンプのような暖色系アンプで鳴らせば、相応の暖かみが出るからおもしろい。つまりパレットの上で絵具を混ぜ合わせるように、音は「調合できる」のだ。
「原音を忠実に再現すべし」
そう信じている人は多い。だが任意のスピーカーとアンプを人間が勝手に組み合わせている時点で、音はすでに「調合されて」いる。そう考えれば結局のところ大事なことは、「その音はあなたが楽しめる音なのかどうか?」だけである。