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家の中の電源だけいじっても意味がない?

 電源ケーブルを交換しても 「音は変わらない」 と主張する人は、よくこういう論法を展開します。

「電気は発電所から長い経路を経て届く。なのにその末端の宅内だけいじって効果があるなんておかしい」

 おもしろいのは、これって90年代のADSLブーム初期の頃にあった議論とそっくり同じな点です。

 当時、「ADSLはノイズに弱い」 → 「ノイズがあると速度が落ちる」 → 「だからノイズ対策をしよう」 という流れで、家の中のノイズ対策を熱心に行う人がたくさん増えました。それに対し、否定論者はこう言いました。

「ADSL通信でやり取りされる信号は、NTT収容局のはるか上流からえんえんとケーブルで戸外を引き回されて一般家庭にやってくる。つまり家に届く前に、戸外でノイズにやられれば終わりだ。なのに、ほんの末端にすぎない 『家の中のノイズ対策』 だけやって意味があるはずない」

 ところが実際は、意味がありました。たとえば家に設置された保安器が 「6PT」 の前期型なら、電話の着信時にノイズが発生します。そのせいでADSLのリンクが切れます。この場合、家に設置された保安器を新しい製品に交換すれば解決します。

 また家の玄関にドアフォンがついていれば、同様にノイズの原因になります。そこでドアフォンを撤去するとノイズは消え、ADSLの速度は回復します。

 つまり電話線はえんえんと戸外を引き回されてきていますが、そのほんの末端だけ(保安器やドアフォン等)をいじれば効果があるのです。これってなんだか、 何かに似ている気がしますね。

テーマ : オーディオ機器
ジャンル : 音楽

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