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「音楽性がある」っていったい何だ?

 世の中にはわかったようなわからないような、あいまいな言葉がある。たとえば「音楽性」ってやつがそうだ。

「このスピーカーは音楽性に優れている」

 みなさんはこの意味をどう解釈するだろうか? 

 ここでいう「音楽性」とは、ざっくり音色のことだろう。音に暖かみがある、とかクールな感じ、艶やか、潤いを感じる、やさしい雰囲気、厳粛な音、などなど。要素がたくさんあって書き切れない。

 で、いちばん重要なことは、これらの要素がそれぞれ個性を発揮し合い、作曲者や演奏者がその曲を作りながら思い描いた「風景が見えてくる」スピーカーである、ということだ。「よい音色を持ち、音楽性に優れたスピーカー」という言葉には、こういう意味がある。

 一方、「このスピーカーは音質がいい」といえば、何を連想するだろうか?

 おそらく解像度が高いとか、定位がいい、トランジェント(歯切れ)がよい、演奏者それぞれの立つ位置がよくわかり立体感がある、とか、そういう感じだろう。

 つまり音色と音質は、「どっちがいい、悪い」の問題じゃない。「どっちが正しい、どっちがまちがってる」って話でもない。オーディオにとって、どっちも重要な要素であることはいうまでもない。

 オーディオマニアの中には「音質」をことさら重視し、「音色」の価値を極端に軽く見る人がいたりするが、それはその人の「価値観」がそうだというだけの話だ。オーディオには唯一絶対の「正解」などないし、人それぞれの価値観の数だけ「その人にとっての正解」がある。

 他人の言葉にまどわされず、自分の耳で音を聴き、「自分の頭で」考えること。自分の価値観で良し悪しを判断するのが重要なのだ。

テーマ : オーディオ機器
ジャンル : 音楽

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DYNAUDIOというスピーカーに出会ったせいで、こんなブログをやってます。

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