Klipsch RB-61 II、アメリカン・ロックが似合う元気系

ヌケのよさと開放感が気持ちいい
近ごろのスピーカーには珍しく能率が95dBもあり、弾けるようにエネルギッシュな音だ。こもり感がなく、シャキッとした解像感・ハッキリ感がありながら元気がいい。
クリプシュ製品の特徴であるホーン・ツイーターを採用しているせいか、ものすごくヌケがいい。スコンと突き抜けた感じが最高だ。特に中高域のヌケのよさは特筆もの。とても開放的な音である。
中音域がキリッと立っており、サックスやヴォーカルがぐいぐい前へ出てくる。低音の質もよく、重いバスドラが歯切れよくズバズバ決まっていた。
音色は明るく陽気な「いかにもアメリカ」の音で、アレサ・フランクリンやドクター・ジョンなど60~70年代のR&Bや泥臭いニューオーリンズ・ファンクがマッチした。リトルフィートやレナード・スキナードなど、アメリカン・ロックもばっちりだ。
組み合わせたアンプは、このテの音楽が得意なデノンのPMA-2000SE。CDPも併せてデノン・コンビだと低域がモコモコになりすぎるので、CDPにはクッキリ系のONKYO C-7000Rを選んでバランスを取った。
このスピーカー、元気なロックやジャズを聴くなら実売6~7万円クラスとしては無敵といっていい。超おすすめだ。