
●
GOLDMUND TELOS 390■GOLDMUNDらしくない(?)素顔のあなたが好き 前に一度、
「GOLDMUNDは気に食わない」と書いておきながら慙愧の念に堪えないが(またそれかい)、正直このアンプが最近気になっている。
某所にお安いのがあることを知っているだけになおさらであり、さらにいえば某々所にATC SCM19のお手頃価格さんが私に買ってもらえるのをお待ちかねで、かつ買ったTELOS 390でそのSCM19と
すでに所有しているDYNAUDIO CONFIDENCE C1を両方同時に乱交状態で鳴らせるんだから一挙両得ではないか? などと自分で自分の背中をドン押ししそうになる自分がこわい。
もうこうなったらこの際だからとCDプレーヤーもいっしょに買ってしまうぞ。「行ったれぃ」とやっちまうか。HEGEL CDP4AかLUXMAN D-06、あるいはちょっと節約してPRIMARE CD31あたりポチったるか。ああやばいわもう。こりゃ最果ての北の国へでも行って頭を冷やすしかないな。でもあっちへ行けば行ったでまた馴染みのオーディオ屋のおっさんが待ってるんだなぁこれが。
いや実際のところ、TELOS 390の正体はまだ掴みかねている。
「まだ素顔のわからない、あのオンナの化粧の下がやけに気になる」
そんなところだ。
もっとも、「これは既存のGOLDMUNDな音とはちょっと違うぞ」という感じはしている。(だって現に
GOLDMUND嫌いなはずの私が「いい」と思うんだから)
ちなみに今までこやつを試聴したセットはざっと以下の通りだ。
(1) B&W 805S+LUXMAN D-05 (初対面。非常によかった)
(2) B&W Signature Diamond+LUXMAN D-05 (まったくダメ。クソ)
(3) B&W Signature Diamond+Esoteric X-01 D2 (めっちゃよかった)
(4) B&W 802D+LindemannのCDP(型番失念) (なかなかよかった)
(5) VIVID Audio B1+マランツ SA-7S1
(低域が膨らみ切ってまるでだめ。1曲聴いただけで帰りたくなった)
おおざっぱに書くとこんな感じだ。ここから導き出される定理はなんだろう? 上記(2)と(5)のセットは似たような低域の膨らみ方をしており、まるで聴く気がしなかった。たぶん(2)の場合はCDPとの組み合わせの問題だと思うのだが、(5)がよくわからない。
(1)~(5)を眺め渡すと、たぶん機器の兼ねあいによっては
イヤンな低域の出方になってしまうアンプなのではないか? とも考えられる。
このアンプ自体が発する低音が従来のカリカリなGOLDMUNDとは別人28号に豊満で濃厚、艶っぽくゆったり目なのだとすれば、組み合わせるスピーカーとCDPがそれと反対方向のシャープでタイトなコンビになり、相互補完の関係が成立した回(例えば(3))はセッションに成功し、そうでない回(例えば(2)の場合)にはお見合いに失敗する、てな法則を推理しているのだがどうなんだろうか。
いやまあ同じスピーカーとCDPで、アンプだけ別のに替えて聴きくらべれば一発でカタがつく話なのだが。ああそうかそうしよう。そうに決まった。この話はおしまいだ。では最果ての国のオーディオ屋へ行くのでしばらくさようなら。(でもたぶん更新はします)
【関連記事】
『GOLDMUNDって「土の臭い」がしないよね』『ATC SCM19、暴力的なまでにアグレッシヴな低域の魔力』『【アンプ選び試聴記】 DYNAUDIO CONFIDENCE C1をお見合いさせた』
tag : TELOS390SCM19SA-7S1802DSignatureDiamondD-05805SD-06CDP4ACD31