日本に1本しかないカートリッジ、AIR TIGHT PC-1の鮮烈な音にやられた


■すさまじいライブ感と音の鮮度に腰が砕ける
日本に1本しかないカートリッジを聴いた。AIR TIGHT社の超ハイエンド・カートリッジ「PC-1」だ。70万円のアナログ・レコードプレーヤTransrotor ZET 3に150万円のアンプ(YBA PASSION 300 INTEGRE)、AIR TIGHTのカートリッジ「PC-1」という、盆と正月がいっしょにきたような組み合わせである。
結論から先に言えば、やっぱりCDプレーヤなんて「本物」のアナログ・レコードプレイヤにはとうていかなわないんだな、って感じだ。
なんせ音が出た瞬間、腰から崩れ落ちそうになるんだもん。もうね、花形満に満塁ホームラン打たれてマウンドに座りこんだ星飛雄馬状態なわけ。
それくらい鮮烈で、ライブ感がすごい。生まれてこのかた、一度も聴いたことがない圧倒的な音だった。もう「すさまじい」のひと言だ。暖かみや楽器音のインパクトなど、ベクトルでいえばこの質感は明らかに「真空管アンプの方向だな」と感じた。
こうしてあれこれ試聴してると自分の好みがわかってくる。どうやら私は明らかにデジタルアンプの方向じゃなく、アナログ・レコードプレイヤと真空管アンプが嗜好に合う。
もちろん楽器のアタック感やヴォーカルの生々しさなど、こやつとくらべたら我が家のCDプレーヤなんてチリみたいなもんですわ。えらいすんまへん。
(追記)当初、本文で「日本に1台しかないTransrotor ZET 3」としていましたが、日本唯一なのはTransrotor ZET 3ではなくAIR TIGHT「PC-1」の誤記でした。お詫びして訂正致します。
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