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YouTubeの「おすすめ」機能が便利な件

DacMagic_Plus

自分の好きなミュージシャンがカンタンに探せる

 我が家のテレビ周りのオーディオは、スピーカーがDYNAUDIO Audience42、アンプがSOULNOTE sa3.0だ。

 テレビはネットに繋いであり、このシステムでYouTubeの音楽映像を視聴するためUSB-DACのCambridge Audio DacMagic Plusを使っている。

 YouTubeというのは実に侮りがたく、時としてとんでもないお宝映像が発掘できる。

 またYouTubeでは自分が過去に再生したミュージシャンの記録をもとに、「あなたはこのミュージシャンが好きじゃないですか?」というぐあいに「おすすめ」される。

 この機能が実に便利だ。

 先日もジャズ・トランぺッターのロイ・ハーグローヴのコンテンツが表示されたので、「たぶんあんまり好みじゃないよなあ」と思いながら、ものは試しでクリック再生してみた。

 それは「with the Tenors of our Time」というアルバムだった。

 ところがあなた、そこから流れ出た音楽はドンピシャで私好みのジャズであり、それをきっかけにロイ・ハーグローヴのアルバムを何枚も買ってしまった。

 音楽の世界では、こんなふうに「自分が広がって行く」のってすごく貴重だ。

 なんせ自分好みの音楽ってどれだ? を探し求める作業こそがいちばん重要なのだから。

 そんなわけで我が家ではこのYouTubeの「おすすめ機能」をフル活用している。

 実に「おすすめ」ですよ?

テーマ : オーディオ機器
ジャンル : 音楽

tag : Cambridge_Audio_DacMagic_PlusDYNAUDIO_Audience42SOULNOTE_sa3.0ロイ・ハーグローヴ

YouTubeの音はどこまで良くなるか?

DacMagic Plus

超楽しめるサブシステムを組んだ

 ここ数年、我が家の音楽ライフのスタイルが様変わりしてきた。

 それまでは音質チェッカーのような高解像度なメインシステムで眉をしかめて音楽を聴いていたのだが、いまやネットにつながった大画面テレビに向かいYouTubeでバンドの各種ライブ映像を楽しむことがめっきり多くなったのだ。

 どっちが楽しいか? といえば、メインシステムよりこっちのほうが理屈抜きに楽しい。

 なんせYouTubeなら、ありえない名ミュージシャン達の組み合わせによるバンド演奏や、「こんな映像が存在するはずがない」てなレアな古いお宝映像が次々に飛び出してくるのだ。

とはいえテレビの音質には満足できない

 ところが現金なもので、そうなってくるとテレビから流れる音楽の音質が気になってくる。当然だが、テレビの内蔵スピーカーではとうてい満足できないのだ。

 そこで、箱に入れたままクローゼットに安置していた、もう使ってないDYNAUDIOの名機Audience42(スピーカー)と、SOULNOTEのsa3.0(アンプ)をひっぱり出してきた。あとは必要なのはUSB-DACだ。そこで音質に定評のあるCambridge AudioのDacMagic Plusをネットでポチり、役者がそろった。

 テレビとUSB-DACを安価な光デジタルケーブルで接続し、DAC-アンプ間はモガミ(型番不明)のRCAケーブル、アンプ-スピーカー間はベルデン(型番不明)のそれぞれ死蔵してあったケーブルでつないだ。投資金額は、総額たった5万円ほどだ。

 で、出てきた音を聴いてびっくり。まあ楽しい音なんですな、これが。

 DYNAUDIOとSOULNOTEの組み合わせなら高解像度ハイスピードで寒色系のカリカリに乾いた硬い音になりそうなのだが、音色が予想とまるでちがった。

 しっとりした潤いと艶のあるやわらかい豊満な音なのだ。しかも低域に量感があり、ベースギターの音にはみっちりした密度感がある。

 理屈抜きに楽しい、ほがらかな陽性の音だ。

 CD盤の音質をチェックするためのテスターみたいな、気難しいメインシステムとはまったく対照的である。つまりUSB-DACのキャラクターがDYNAUDIOの音色を豹変させたのだ。

 いや、というよりDYNAUDIOという色付けのない真っ白なキャンバスに、USB-DACが陽性の華やかな色を塗った、というほうが正しい。

DacMagic Plus、おすすめです

 たかだか5万円程度のDACで、これだけ楽しめる音が出来上がるのだ。しかもこのサブシステムを聴いて気がついたのだが、DYNAUDIOのAudience42はとても元気のいい躍動感のある低音が出る。メインシステムのC1とはまったく対照的な音なのだが、これが実に楽しめる。

 てなわけでこの新システムが完成してからというもの、サブシステムの稼働率のほうがめっきり高くなってしまった。

 いやはや。

 Cambridge AudioのDacMagic Plus、超おすすめです。

テーマ : オーディオ機器
ジャンル : 音楽

tag : DacMagic_PlusDYNAUDIO_Audience42SOULNOTE_sa3.0

ONKYO DAC-1000、冷たく透き通った静けさを聴く

ONKYO DAC-1000

あいまいさのないハッキリ感

 寒色系でハッキリくっきり、透明感のあるONKYOらしいテイストだ。「とにかく解像度が高くあいまいさのない音が好きだ」という人には支持されそうである。カッチリ硬く乾いた音色で、オーディオに艶や潤いを求める人には向かない。

 DACチップはTI社バーブラウン製PCM1795を、左右各チャンネルに1基づつ搭載している。

 今回の試聴ではCDプレーヤーと同軸デジタルケーブルで接続し、CDを聴いた。SOULNOTE dc1.0とも軽く比較試聴してみたが問題にならず(クラスが違うから当たり前だ)、結果についてはあえて触れない。

「開放感」とは対極にある厳格な音

 よくいえば落ち着いた静かな音で、躍動感やエネルギー感はさほどない。「弾む感じ」がなくいい意味で淡白だ。つまりノリのいい動的な表現より、静けさを聴かせるのが得意なタイプだ。ゆえにこの音を聴き、「大人しくてつまらない」と感じるか、「クリアに澄み切っていてすばらしい」と感じるかで評価は大きく分かれるだろう。

 聴いていて思わず「笑顔になってしまう」ような楽しい音ではない。眉間にシワを寄せ、何か哲学的な思考をするかのような音調だ。日本人特有の生真面目さ、神経質さが音に表れているといえるかもしれない。

 開放感や大らかさ、リラックス感とは対極にある厳格でナーバスな音の世界。トランペットの高音部やヴォーカルのサ行が耳につき、ぶっちゃけ私には「痛い音」だった。聴き疲れするタイプの人は要注意だ。買う前になるべく試聴で確認しよう。

【関連記事】

『ONKYO C-7000R、繊細で透明感のあるクリアな響き』

tag : ONKYODAC-1000SOULNOTEdc1.0

SOULNOTE dc1.0生産終了、できるなら「この音のまま」仕様だけ変えてほしい

SOULNOTE dc1.0

音のひと粒ひと粒が爆発的に躍り立つ

 4月1日にSOULNOTEの単体DAC、dc1.0が生産終了と発表された。初めはエイプリルフールかと思ったが、どうやらそうじゃないらしい。そこで去り行く名機を惜しみ、過去に何度か聴いた印象を書き残しておこう。

 当時組み合わせた機器はスピーカーがDYNAUDIO CONFIDENCE C1、アンプはSOULNOTE sa3.0、CDプレーヤーはSOULNOTE sc1.0だ。

 まず特徴的なのは贅沢な部材の使い方である。バーブラウン社製・PCM1792Aをデュアルで搭載し、DACとは思えない400VAもの大容量Rコアトランスが目を引く。

 出てくる音も贅沢だ。躍動感がすばらしく、音のひと粒ひと粒が爆発的な推進力で躍り立つ。生命力の固まりだ。勢いに圧倒され、ふと気づくと聴いてるうちに上半身がうしろにのけぞっている。音がビシビシ飛んでくるので本能的によけようとしてしまうのだ。

 具がパン生地からはみ出したハンバーガーのように、音像がワイドにあふれ出す。音が「空間に満ちる」感じだ。音場の幅と奥行きが広く、起伏も豊かである。ドラマーのAri Hoenigのブラッシングが、まるで3D映像のように右前へせり出してくる。ホログラムみたいだ。

 音像はキリキリと絞れてぜい肉が取れ、定位がピンポイントになる。ヴォーカリストの口元がレリーフのように浮かび上がり、なんだか美術館でくちびるの絵を見ているかのようだ。低音は十分な量感がありながら、輪郭をにじませない。解像度がとんでもなく、顕微鏡で「音を見ている」ような感じである。

ギラギラと熱気をはらむエレキギターの質感

 今度はdc1.0を何度もつないだり、はずしたりして聴きくらべてみた。dc1.0をつなぐと、人間の全身の血管にスーッと血液が行き渡るような感じになる。みるみる生気にあふれて行くのだ。

 シンバルの音でいえば、ちょうどB&Wの800シリーズとCMシリーズのような違いがある。dc1.0をかますとシンバルの音に「カツーン」と芯ができ、強いアタック感が生まれる。

 逆にdc1.0無しだとCMシリーズのように、「シャリッ」とシンバルの表面だけをなでている感じになる。音が浅いのだ。もちろんシンバルだけでなく、ギターやピアノの音も太く厚みができる。特にエレキギターの音は鋭角的でソリッドな質感が出る。ギラギラと熱気をはらむアツい音だ。

 同じSOULNOTEのCDプレーヤー・sc1.0と組み合わせれば、50万クラスのCDPを軽く超える音になることが体感できた。

「44.1kHz専用でUSB対応なし」の漢な仕様が……

 それにしても生産終了である。

 ここ数年でPCオーディオがにわかに脚光を浴び、「44.1kHz専用でUSB対応なし」という漢な仕様が今となってはマーケットニーズに合わなくなったのだろうと邪推できるが……ただ仮に後継機種が出て仕様が変わり使い勝手がよくなっても、「その音」が自分にハマるかどうかが問題だ。「dc1.0の音のまま」で、仕様だけ便利になってくれればいいのだが。

 そういう意味ではdc1.0は、唯一無二の存在のまま歴史の幕を閉じることになる。心から「お疲れさま」と言ってやりたい。

【関連記事】

『SOULNOTE sc1.0、鮮烈でハイスピードな切れ味の凄み』

『SOULNOTE sa3.0、ぶっちゃけエクセレントである』

tag : DYNAUDIOCONFIDENCEC1SOULNOTEsa3.0sc1.0dc1.0

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Author:Dyna-udia
DYNAUDIOというスピーカーに出会ったせいで、こんなブログをやってます。

SP:Dynaudio Confidence C1 platinum,
Pre AMP:Viola Cadenza,
Power AMP:Viola Symphony,
DAC:SOULNOTE dc1.0,
CDT:SOULNOTE sc1.0

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