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その音はスピーカーの実力か?

 スピーカーは、アンプがあって初めて音が出る。

 それだけでなくスピーカーの鳴らしにくさやアンプのグレードによっては、そのスピーカーの実力を出し切っている状態とそうでない状態とが生まれる。

 とすればスピーカーをショップで試聴するとき、必ず複数のグレードのちがうアンプで鳴らしてみることが重要だ。

 でないと店頭でパッと一瞬だけスピーカーを聴き、「気に入った!」と速攻で買って帰って家のアンプにつないでみたら残念な結果になったりする。

 くれぐれも「その音はスピーカーの実力か?」を疑ってみることが大切だ。

テーマ : オーディオ機器
ジャンル : 音楽

分析的な聴き方、感情的な聴き方

 ある人は、「ドラムのハイハットが右スピーカーの20センチ内側に定位している」 てなことを考えながら聴いたりする。

 またある人は頭を真っ白にし、感極まって泣きながらバラードを聴く。

 別にどっちが 「正しい」 なんて話じゃない。

 音楽の楽しみ方は、人間の主観の数だけ存在するのだ。

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ジャンル : 音楽

頭で考えるな、カラダで感じろ

 オーディオの基本は、まず 「実際に音を聴いてみること」 です。で、聴いた音をもとに、(1)その音に不満を感じるか? (2)その音のどこを、どう変えたいか? を考えるのが手順です。つまりトライ&エラーです。

 さて、では設置する予定の場所に考えた通りに置いてみましょう。で、(1)その音に不満を感じるか? をまず考えます。もし不満がなければ終了です。これならムダな出費をしなくてすみます。

 一方、もし不満を感じたら、(2)その音のどこをどう変えたいか? を考えましょう。たとえば低音がボケていたら、インシュレーターを使う。壁から離す。状況に応じていろんな対策が考えられます。

 ネットで情報収集するなど、音を聴く前から 「頭で考えて」 ばかりいる人は多いです。ですが、そういうのはほとんど意味ありません。

 まず実際に音を聴いてみる。頭で考えるのでなく、カラダで感じる。そこからはじめましょう。

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「自分を持つ」 こと

 試聴して 「こっちがいい」 と感じたら、それが 「あなたにとって」 の正解だ。

 他人の評判なんて気にすることはない。

 自分の耳を信じ、「自分を持つ」 ことが大切だ。

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ほとんどの一般ピープルが満足する組み合わせは?

DALI ZENSOR1
※DALI ZENSOR1
マランツ M-CR603
※マランツ M-CR603

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

 たとえばスピーカースタンドを使わないなら、高いスピーカーを買う意味がない。

 それなら値ごろ感のある、こなれた価格のスピーカーでいい。

 スタンドなしでも低域がぼんやり膨らまないDALI ZENSOR1に、コスパのいいCDレシーバー。これでたいていの (マニア以外の) 一般ピープルは満足するはずだ。

 ハッキリくっきりした解像感のある音がよければ、ONKYO CR-N755。低音がゴリッとしたエネルギッシュなサウンドが好みならDENON RCD-N8。あるいは英 「What Hi-Fi?」 誌レヴューで5ッ星を取ったマランツ M-CR603。

 どれもスピーカーとセットで合計6万円を切る。

 なんていい世の中なんだろう。

tag : DALI_ZENSOR1 マランツ_M-CR603 ONKYO_CR-N755 DENON_RCD-N8

「色付けがない」という名の色付け

 CDプレーヤーからアンプ、スピーカーと、すべて色付けのない製品で固めた場合、出てくる音は果たしてカラーレーションのない極めて原音に近い音といえるだろうか? 体感的には、そうは思えない。

 これら色付けのない機器群は、もとの楽器がもつ伸びやかで豊穣な音色の一部を削り取り、「色付けがない」という名の色付けを行っているようにしか思えない。

 たとえば解像度の高いデジタルアンプは、「色付けのない素直な音だ」と評されることが多い。だがこうした機器は、音色的には艶や潤いのない乾いた音であることが多い。

 なぜ高解像度なデジアンは、色艶や潤いのあるバイオリンやピアノの音を再生させた場合でも、依然として「色艶のない乾いた音」なのか? (音源のもつ音色がどうであるかとは無関係に)、「乾いたドライな音」という固有の色付けを持っているとしか思えない。

 要は「原音忠実再生」などというのは砂上の楼閣なのだ。

機器のエージングと耳のエージング

 エージングという神秘現象について、本来の意味と別の側面をひとつあげるとするなら業界の方便としてのエージングだろう。

 例えば客がショップで試聴し、「音がこう気に入らない」 と店員さんに訴えると 「いえ、この製品はまだ新しいので、エージングが終わっていませんからね」

 あるいは製品を買った客が自宅で音を聴いて気に入らず、「こんなはずでは?」 とショップやメーカーに問い合わせると 「いえ、まだエージングが終わっていませんから」

 言われた通り、エージングだとばかり思ってもうしばらく聴いていると、だんだん耳が製品の音に慣れてくる。すると違和感を感じなくなるって寸法だ。

 製品のエージングではなく、耳のエージングが進んだわけである。

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家の中の電源だけいじっても意味がない?

 電源ケーブルを交換しても 「音は変わらない」 と主張する人は、よくこういう論法を展開します。

「電気は発電所から長い経路を経て届く。なのにその末端の宅内だけいじって効果があるなんておかしい」

 おもしろいのは、これって90年代のADSLブーム初期の頃にあった議論とそっくり同じな点です。

 当時、「ADSLはノイズに弱い」 → 「ノイズがあると速度が落ちる」 → 「だからノイズ対策をしよう」 という流れで、家の中のノイズ対策を熱心に行う人がたくさん増えました。それに対し、否定論者はこう言いました。

「ADSL通信でやり取りされる信号は、NTT収容局のはるか上流からえんえんとケーブルで戸外を引き回されて一般家庭にやってくる。つまり家に届く前に、戸外でノイズにやられれば終わりだ。なのに、ほんの末端にすぎない 『家の中のノイズ対策』 だけやって意味があるはずない」

 ところが実際は、意味がありました。たとえば家に設置された保安器が 「6PT」 の前期型なら、電話の着信時にノイズが発生します。そのせいでADSLのリンクが切れます。この場合、家に設置された保安器を新しい製品に交換すれば解決します。

 また家の玄関にドアフォンがついていれば、同様にノイズの原因になります。そこでドアフォンを撤去するとノイズは消え、ADSLの速度は回復します。

 つまり電話線はえんえんと戸外を引き回されてきていますが、そのほんの末端だけ(保安器やドアフォン等)をいじれば効果があるのです。これってなんだか、 何かに似ている気がしますね。

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購入前の試聴でカギになる3つの要素とは?

DYNAUDIO Audience42
※我が家の初代Dyna型スピーカー、DYNAUDIO Audience42 (売る気は毛頭ございません)

通りすがりにひと目ぼれ

 今回は珍しくDYNAUDIOとの出会いについて書きましょう。
 
 私は昔、学生時代に買ったヤマハのNS690というスピーカーを使っていました。このスピーカーとは長い間つきあいましたが、ふつうに音楽を楽しんでいただけです。「オーディオそのもの」についてなど特に考えもしませんでした。

 そんな日々が長期間続いたのち、ある日たまたま通りすがりのショップで衝撃的な出会いをしました。いや、オーディオが置いてある店へ行くことなどなかったので、本当にたまたまでした。

 そのフロアに入った瞬間、鳴り響く音を聴き、雷に打たれたようなショックを受けました。ものすごいリアリティだったのです。自宅のスピーカーとは段違いでした。

「いま鳴っているのはどのスピーカーですか?」

 店員さんに聞くと、DYNAUDIOのAudience 42でした。

 その日以来、試聴が始まりました。仕事が終わればほとんど毎日、その店へ通い詰めました。もちろんそのスピーカーだけでなく店にあるさまざまななスピーカーを聴きました。当時すでにオーディオ系のネットの掲示板などもよく読んでいましたが、「他人に質問しよう」なんて考えもしませんでした。だって自分の耳で聴き、自分自身が納得できなければ気がすみませんから。

 さてファースト・インプレッションで「すごくいい!」と感じたスピーカーは見つかりました。ですが、「探せばもっといいものがあるかもしれない」という思いにもかられました。で、インターネットでショップを探し、あちこちの店へ行きました。

 当時のDYNAUDIOはまだ鳴らしにくく、アンプを選びました。いろいろ試聴しているうちに、素晴らしい音で鳴るアンプと、まったくダメなアンプとにはっきり分かれることが自分の耳でわかってきました。とすれば1機種でも多くのアンプと組み合わせて聴きたい。そんな強い思いに突き動かされました。

 ところがDYNAUDIOは置いている店が極めて限られます。全国でオーディオ店がいちばんありそうな東京でさえ、DYNAUDIOを置いている店は2~3店舗しかありません。これでは充分にいろんなアンプと組み合わせて聴けません。で、取扱店を調べ、他県の店へも遠征しました。組み合わせたアンプは数十機種です。結局、このAudience 42を買ったのは、出会いから一年半後のことでした。完全に納得の買い物でした。

 アンプの選定やセッティングについても、店の試聴室であれこれ試してもらいながら同時平行で聴き進めました。ですから購入後、自宅で鳴らしても試聴時と何ら変わりない音が出ました。どこにも不満などありません。最初から大満足でした。

 いま振り返ればその一年半にわたる試聴は、「探せばもっといい機種があるかもしれない」、「本当にこのスピーカーでいいのか?」、「このスピーカーに決めるとすれば、使えるアンプは何か?」。この3項目を確認するための試聴でした。あとから考えれば「自分はどんな音が好みか?」という最大のテーマには、初めから結論が出ていたことになります。

 いずれにしろオーディオ購入前の試聴では、この3つの要素にいつ結論を出せるかがポイントになりそうです。

【関連記事】

『「あたしを捨てるのね?」とAudience 42はけなげに鳴った』

『DYNAUDIO DM2/6、実売10万クラスの最終兵器』

『至高のスピーカー、DYNAUDIO CONFIDENCE C1を買った』

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ときには耳のエージングも大切だ

 人間はコンピュータと違って 「忘れる」 ことができる。例えば恋人と別れた体験をいつまても覚えていたら、気が滅入るだろう。

 そういう体験を自然に忘れられことは意義ある特技だ。

 それと同様、人間の耳は 「エージングが利く」。音に慣れることができる。これは人間の特技でありメリットだ。

 例えば上位機種と聴きくらべさえしなければ、「こういうものなんだろう」 といまの所有機の音に耳が慣れる。所有機の音が当たり前になる。

 そうすればオーディオに野放図な投資をしたりせず、思う存分、CDを買って音楽そのものを楽しめる。このメリットは計り知れない。

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プロフィール

Author:Dyna-udia
DYNAUDIOというスピーカーに出会ったせいで、こんなブログをやってます。

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